川合楽器。60s後半、あるいは70sはじめ頃？スプルース/マホガニー系？ラダーブレーシング。内部ラベルなど欠損していてモデル名等不明。ネジ止めのギブソン風ピックガードはオリジナルです。このくらいの年代カワイはアメリカからのオファーで安価なギターをずいぶん作って輸出、あるいは国内でも販売していて、まだマーチンコピーが主流にならない時代の興味深いモデルを多数作っていますが、これもそんな中の一本だと思います。ペグはアリアのバタービーンタイプオープンギヤに交換、ネックに元起がありましたが、ネック自体の反りはあまりなく、ロッドで調整、過去にブリッジを上面から削った跡があり、それをもう少し削って調整、このときブリッジの2点にあったネジ隠しのインレイが完全に削られてネジの頭が見える状態になりましたが、そのままにしました。またやはり過去にかなりフレットを削った跡があり、角がある形状になっていて、ある程度調整しましたが、かなり削られているために平たく、まだ少々引っ掛かる感じが残っています。ナット幅は約43mmで、とくに狭いわけではありませんが、丸く厚みのあるネック形状のため（？）か幅が狭く感じ、握りやすい印象です。弦高も現状でとても弾きやすい高さなっていると思います。弦長は約638mmで、とくに短いわけではありませんが、テンションはやや緩めです。現在はエクストラライト（.010～）を張っていますが、ライトゲージでもいいと思います。ボディくびれ部分のバインディングに少々浮きがありますが、固着した状態で、動きはないので、どうしても気になるのでなければ、現状このままでもいいと思います。その他相応な痛み、傷などありますが、それほど致命的なものはないと思います。やや薄く、ギブソンスモールボディほどではないですが、小さめなボディなので、深い響きというのではないですが、ガシャーン！とした迫力のある音で、ボリュームもあります。ヘッド 、ネック、ピックガードはギブソン風ですが、ボディはマーチントリプルO的サイズの個性的なルックスの一本はどうですか？

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